RMS-142 XEKU-ZWEI

ノンスケール ゼク・ツヴァイ

バンダイ ユニバーサルユニット

2018.7.30 完成

らくの間、立体化の機会が無かったゼク・ツヴァイですが(イベント限定のガレージキットは幾つかありましたが)バンダイのキャンディートイ事業部から、食玩キットが発売されました。バンダイの会社内の部門違いでの競争が良い意味で働いたのか?巨大な機体を既存のスケールラインナップで作る事が出来ない?プラモデルの間隙を突いたような感じで、めでたくマスプロダクツ製品で初の立体化となりました。

キットは食玩の証?申し訳のガムが一個入っていますが、中を見るとABS樹脂で製型された簡易インジェクションキットな雰囲気。モールドもダルく、エッジも丸まり、平面もうねっている、いかにも食玩な感じで、ちょっとゲンナリします。が、しかしプロポーション、各パーツの形状、バランスは非常に的を得ていて、印象はツヴァイそのもの!コレは手を入れれば超格好良いツヴァイになるのでは?と作ってみる事にします。

では、製作開始!殆ど全身に渡って面出し表面処理と、エッジ立てを行います。今回もファンテック社の超硬スクレーパーが大活躍!でカンナを掛ける様に表面を削り込みます。見る見るうちにシャキッとしたシャープな表面になって気持ちがいいです。スジボリ等のモールドも同じくスジボリカーバイトにて。これで食玩のチープな雰囲気が解消されます。

その他、今回は各部のディテールアップも少々(?)行ってみます。まずは胸部の二重装甲部分を再現します。ここは側面を彫刻して割と再現できます。背面のブースターポッドの側面のダクトは、超音波カッターでくり抜いてから、たまたま手元にあったダブルゼータの旧キットのダクトを削り込んで製作してはめ込みます。

両足ふくらはぎのプロペラントタンクは3本が一体に製型されているので作り直します。ウェーブのプラパイプの外径φ8mmにt0.3mmのプラバンをらせん状に巻きつけて太くしたもの(意外に手が掛かる)。両肩サイドの副腕はマジックハンドみたいな形状なので、削り込んで3本指に整型。アーマーの裏側には適当なメカモールドを追加します。マシンガンの弾倉はゼクアインの設定に準じたモールドを追加します。

あとは各部の丸モールドはこれまたウェーブのOボルトを埋め込み。と、なんだかんだで結構手を入れてあります。本当はマシンガンも仕上げたかったですが、今回は省略・・・少々遣り残したことも有る様な気もしますが、手を加えた箇所はこの位でも、少しはらしくはなったのでは、と。

 

続いて塗装。ですが、HGUCゼクアインの塗装そのまま同じなので説明は今回は省略。なのですが、当然ながら元々ユーザーが塗装して仕上げる事が前提のキットではないので、塗り分けのマスキングが超大変です。並みのガレージキット以上のボリュームでした。

マーキングは、またまたイベントキットの付属デカールより。左足スネと頭部の「D」マークは大きさがちょうど良かった某stレックレス製キットのデカールから。その他のコーションマークは巨大な機体ながら、小さな立体物ですので細かい文字列を選んで貼り付けます。ここはちょっと今風なアレンジです。

そんなこんなで完成!今回、相手が食玩とは言え、結構(いや、かなり)ガチで向かい合ってみましたが、仕上げ、塗装は殆どガレージキットほぼそのままな印象で、中々手ごわいキットでした。なにしろツヴァイの立体が手に取れるとは想像も出来なかった事なので、少々小さいながら、目の前の姿を見つつ、感慨も深いものがありますね。


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