MSA-0011 S-GUNDAM [BustUp model]

MSA-0011 Sガンダム [バストアップモデル]

1:48 デジタリアン レジンキャストキット(イベント限定)

2020.6.21 完成

の多くのモデラーに衝撃(とトラウマ)を残した別冊書籍「ガンダムセンチネル」。その表紙を飾り、これまた超ド級のインパクトのあったSガンダムバストアップモデル。でしたが、ほぼ完全再現レプリカ?(若干小さいですが)とも言える、とんでもイベントキットのデジタリアン製キットにて、再現できる日が来ました!キットは2014年のC3キャラホビイベントにて、当日はお昼くらいに会場に到着し、どうせ買える訳ないし、せめて見に行くだけでも。。と到着するとまだ売っていた!(確か最後の2個だったと思う)予想外で大はしゃぎで購入し、ホクホクで会場を後にしたのでした。当時、(確か)4万円の価格でしたが、普通に安さがオーバープライスな内容?どう考えてもこの価格で売るのはムリ!なボリュームで、それ以降再販が全くされていないことからも察しがつきます。

製作については、キットを見た印象、表紙のモデルを完全再現する意図と情熱を汲み取って、塗装、質感の表現、空気感までも再現する文字通りの完コピーを狙ってみます。今までの模型人生の経験値を全て出し切るつもりで取り組みました(かなり大げさw)

さておき、そんなキットも作るとなると結構大変な物でして、まず後ろの大口径ビームカノンの砲身のアクリルパイプを入手するのが第一のハードルです。ネット検索して指定の直径のアクリルパイプを入手します。それさえ手に入れば一気に製作は前に進みます。次にパーツ毎に仕上げていきますが、大柄なパーツが多く、結構な歪みが出ているので、大鍋にお湯を沸かしてパーツをグツグツ煮込みんで歪みを取ります。あとは、いつものガレージキット製作と同じで、表面処理仕上げとなりますが、これもパーツが大きく、数も多いため、気分的には1/20のF1マシンのレジンキットを3個同時に作っているような感覚です。一部に段差や気泡が多く見られて、キットのコストダウンに涙ぐましい苦労が伺えますが、タミヤの光硬化パテをモリモリ使ってガシガシ削ります。

そんな感じで軸打ちし、全体を仮組しますが、流石にこの大きさの模型を常にディスプレイする事は困難!なので、ブロックごとに分解、収納が出来るように考えます。また、頭部のアンテナ、首周りも分解とカメラアイにミライト(釣り用の小さなLEDライト)を仕込むのでネオジム磁石で簡単に脱着出来るようにと加工します。後は、一部の丸いモールド部分にWAVEのOボルトを埋め込んだり、若干のディテールアップはしましたが、基本的には全くのストレート組みです。

塗装に関しては今までのSガンダムと全く同じブルースプリッターです。今回は大スケールで本体の白も本当は若干くすませたグレーとかにするべきなのですが、如何せんパーツが大きく、数も膨大なため、調色して途中で塗料が切れた時を考えて、今回もフィニッシャーズのファンデーションホワイトまんまです。それでも新品の大瓶を1本使い切ってしまった・・・恐るべしです。コバルトブルーの濃淡も見越して大量に調色して塗装に備えました。アンテナと側頭部のフィンは黄橙色に白を混ぜて明るくしたのですが、塗っているうちに濃くなってしまった。。メカ色は普段使っている333番のエクストラダークシーグレーです。

マーキングは大判の専用デカールがキットに付属しており、作例が完全再現できます。例のリムーブ・ビフォア・ファイトのリボンも細切りのシールで貼り付けて再現できます。

それと!このモチーフのもう一つの主役?宙に浮く2人のメカニックマンのフィギュアも手を抜かずに仕上げます。命綱のワイヤーはφ1.0mmのアルミ線にて。表紙と見比べて、Sガンダム本体のパーツとアングルの位置関係から、長さと曲げパターンを決めて行きます。

そんなこんなで、完成!となったわけですが、やはり「デカイ!」の一言に尽きます。実際の表紙モデルは1/20だったので、この1/48の約2.5倍・・・そう考えると現実的にキットとして丁度良いボリューム感ですね。完成後の撮影では、ライティングの方向、各パーツの位置関係からアングルを決めてシャッターを切ると、「まさに!」表紙からそのまま飛び出してきた印象で正に「夢が叶った!」と大感動です。また、表紙モデルでは再現されていなかった左肩や、右側からの逆パースで眺めることが出来たり、実際に手に取って眺められる模型ならではの楽しみが実現できた感じです。いやはや、凄い模型を立体化してくれて(キットとして販売してくれて)本当、感謝するしかありません。

後日談として・・・地元の模型サークル、群玉モデラーズの例会と展示会にて、このキットの立体監修をされたGONTAさんにお会いできて、色々とお話を伺う事が出来ました。詳しくは書きませんが、胸像モデルとして立体化するにあたり、違和感の無いようなバランスの調整、ディフォルメが施されているとの事。個々のパーツ形状はほぼ、理想形ともいえるSガンダムに仕上がっているはず!との事でした。何の因果か、偶然かで貴重なお話が伺えて、非常に興味深かったです。

さらに、完成をツイッターでつぶやくと海外の方が別冊表紙のコラージュを作ってくれました。正に我が意を得たり。こちらも感謝ですね〜〜。


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