MSA-007T NERO "Trainer TYPE"

1/144 ネロ トレイナー ストール・マニングス大尉機

MG.O.C.K レジンキャストキット

2018.10.16 完成

例の積み残したキットを完成させるシリーズ?ガンダムセンチネル編もクライマックス!いよいよ伝説のキットMG.O.C.Kネロに突入です。今回も直接の動機は胸元のGMデカールが貼れる様になったから。なのですが、問題がクリアされれば、後は作るだけ?そんなこんなでGOサインが出たわけです。

キットは皆さんご存知?の通り。もはや伝説とも言える、センチネル連載スタッフの手掛けた、文字通りのオフィシャルキット。センチネル最終回の直前、技術的にも概念的にもレベルが最高潮まで高まった、決定版と言った造形になっています。29年(!)経った今現在の目で見ても十分に通用(もしくは未だ到達し得ない?)レベルなのでは?まあ、ここら辺は当時からの思い入れのバイアスが掛かっていますが、このキットの意味する所が改めて手にとって、作って見て分かった感じもします。

 

それでは製作について。当時のガレージキットの中でも飛び抜けて高品質なシリーズですが、やはり表面処理と段差消し、気泡埋めと、いかいも昔のガレージキット製作を思い出します。当時は非常に苦労した箇所も、最新のデバイス(スピンやすり、スジボリカーバイト)や技法でクリア出来ます。ここは30年前では使えなかったり、出来なかった事で、時代の流れを感じます。パーツ表面にブワーっとある細かい気泡(これも昔のキットによくあった)は、逆に、ポリパテを指ですり込んで埋める当時と同じ方法です(結局これが一番簡単)。組み立てはこれまた当時と同じ、アルミ線で軸打ちですが、バックパックやライフル、両肩のバインダーは、ここでも当時無かったネオジム磁石で取り外し可能にしたりと、今時の技法を投入します。

続いて塗装。ですが、キットの説明書のガイドと何度も読み直した90年4月号の作例記事のデータ通り・・・。ですが、30年近い年月が過ぎて、ご存じない方が多数と思われるので、以下に記します。

・本体のグレー 〜Mrカラーの315のガルグレー(トムキャットを作った残り) ・オレンジ 〜蛍光オレンジに原色のオレンジを混ぜた物。蛍光カラーそのままだと流石にドギツクなってしまうので・・・下地には白を塗っておくのは言うまでも無いです。 その他、関節のメカはニュートラルグレー。バックパックは333番のグレー。と、最近の安定パターンです。

更に続いて問題だったマーキング。今回もデジタリアンのイベントキットに付属のデカールより、胸元の「GM」(これが無くてウン10年つくれなかったのよ!)と左肩の「07」。他のコーションは市販のハイQパーツより、似たような文字列を選んで貼り付けます。本当は作例にならって1/48のファントムから・・・とも思いましたが。。貼り付ける箇所自体は、毎度ながら、当時の作例の雰囲気を再現した為、今の目で見るとかなりシンプルに見えてしまいますが・・・良いのですこれで!

そして、完成!ですが、改めてキットの完成度も凄いですが、特異なプロポーション、人間業で作ったとは思えないパーツ分割等々、何と言うかOパーツの連続でした。いやはや、ガンダムセンチネルは当時のスタッフの方々のレベルがどうとか超越した存在だった。と思わざるを得ないわけで、文字通りの伝説を手に取れるキットだと感じました。最後に、もう一個キットが手元にあるので、コーラルブルーの一般機もいずれまた作って、並びが再現したいですね。かくしてセンチネルメカへの果て無き旅路は未だ続くのでありました。

■製作資料 月刊モデルグラフィックス 1990年 4月号


 

 

 

 

 

 

 

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