MSA-0011[Ex-t] Ex-S GUNDAM

1/100  Ex−Sガンダム (2013 リファイン/リペイント.ver)

バンダイ (マスターグレード)インジェクションプラスチックキット

2014.1.2 完成 

回、Ex−Sガンダムが完成して早10年・・・久しぶりにモーターヘッドのガレージキットが完成して、完成品のケースの中でも片付けようとすると、かつての完成品はタバコのヤニと埃、塗料の酸化でどれもまっ黄色。見るも無残な姿に変わり果てていました。まあ、ろくに掃除もしないし、手入れも全くしていないで、当然と言えば当然なんですけど・・・これでは余りに悲しい。と言うわけで、今回は以前に作った模型の修復作業をテーマに行ってみます。

そんな感じで、変色した塗装をどうにかしようと、取り敢えず、お湯と中性洗剤を漬けて歯ブラシでゴシゴシ擦ってみます。確かに汚れは落ちるのですが、ホワイトとブルーの変色は全く落ちず。。おまけにデカールも剥がれ落ちて修復不能・・・腹を括ってイソピルアルコール(ガソリンタンクの脱水剤、以下IPAと略)にドボンして塗装を剥離してみます。このIPAドボンの技法、元々はNゲージの完成品のボディーを傷めずに塗装を剥がす方法として知られています。一般のプラモで行っているのは余り聞いた事が無いのですが、非常にオススメです。

※プラスチックの樹脂は侵さずに剥離できるのですが、レジンキャストは樹脂の中にIPAが染み込んで大変な事になるので注意が必要です(グミみたいにグニャグニャになる) ので、使用は各自の自己責任でお願いします。

まずは特に変色の酷い装甲の白とコバルトブルーのパーツをタッパに入れたIPAにドボンして塗装をドロドロに溶かします。ついでに前回行った表面処理も、現在の目で見直すと結構荒い箇所も多かったので、もう一度ブラッシュアップしてみます。 

さらについでに、前回の製作時は組み立てて塗装するだけで精一杯・・・だったので行わなかったディテールアップ工作も行ってみます。手始めに1/144の初代キットが発売された当時の定番工作だった太ももの延長から。当時と同じで適当な場所でカットして10mmのレジンブロック(ディーラー活動していた時のキットのランナー)を挟んで延長します。ここはいじるとGクルーザーに変形した時にバランスがおかしくなってしまいますが、どうせ変形させないと、あっさりあきらめます。以下、工作した箇所を箇条書き。

・肩アーマーはモールド部分で上下にカットして、断面にヒンジとレールを追加しスライド出来る様に加工。外側のダクトはくり抜いてフィンを追加します。

・装甲にはお約束の箇所にドリルで開口し、こんな事もあろうかとドカ買いしておいて良かった(真田)ウェーブのOボルトを埋め込んでモールドを追加します。また、例のイラストや、例の別冊のリファイン版作例と表紙のバストアップモデル。と、割と最新解釈なアプルーブドガンダムの作例等を参考にして、各部にスジボリを追加してみます。

・腕は可動する通常の物と差し替えで、リファイン版の例のポーズが無理なく取れる様に、ヒジの間接を延長してアルミ線固定とし、装甲もスライドした状態の二組を揃えてみます。

・頭部は前回に幅詰めしたヘルメットのパーツ、を更に上下に分割して高さを詰めて小型化しました。が、まだ頭のデカサは解消しきれてませんね。

 

つづいてマーキングと塗装ですが、ここは前回の反復なので全く同じです。逆にコバルトブルーとフレームのグレーは塗り直さない箇所に濃さを合わせるのが難しかったとも言います。

そんなこんなでただ塗り直すつもりが、追加の工作やらナンやらで結構手間を掛けて、前回普通に作ったのと同じくらい時間が掛かってしまいました。前回はデカイだけで結構間延びしたディテールも追加工作で多少は引き締まった印象になったかもと、今回の復元作業は結構満足な結果に。

以上、簡単かつお手軽に出来る箇所のみの工作でしたが、行ってみると目先の新しさもあり、ナカナカ効果的(だと思うのですが・・・)結局のところプロポーション、ディテールともマスターグレードのEx−Sガンダムから抜け出すことは不可能で、例のリファイン版の再現には遠く及ばないのは承知のところ。完全再現のレプリカでも手に入らない限り無理っぽいので、エッセンスと言うか雰囲気だけでも再現した感じですかね。

Ex−Sも後はキャラホビで手に入れた胸像のキットもあるし、このマスターグレードのキットもまた作っても良いですね。やはりメカモデラーにとってEx−Sは座右の銘?でもあり永遠のテーマに近い。これからも納得の行く立体への長い旅路は続きそうですね。


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