MSA-0011 [Ext] Ex-S GUNDAM

1/144 Ex-S ガンダム

バンダイHGUCキット改造 +GIGAアップコンバートキット(イベント限定品)

2017.1.2 完成

ういい加減何体Ex−Sの立体を作れば気が済むのか分からなくなってるとも言いますが(通算7体目ですw)、、今回は1/144のHGUCキットを仕上げてみました。きっかけは2016年のキャラホビ・C3のイベントにてアップコンバートキットを入手出来、HGUCキットの発売当時(2002年なので15年前!)に途中まで弄っていたキットを超久々に引っ張り出してみたのでした。

FAZZのページにも書きましたが、ここ数年のC3、キャラホビで復活したセンチネルのキットですが、キットの需要と供給のバランスが完全に崩壊?している様子で、ヤフオクでもとても手に入れられない様な価格のプレミアがついていたりもしてますね。

そんな超目玉キットに隠れてひっそりと?販売されていたのが、このGIGAのトランスキット(アップコンバートキット)でして、キット内容の売りはやはり両肩のプロペラントタンクで、これこそ長年待ち焦がれたパーツとも言えます。実際には今までも完成品やその他キットでも立体もありましたが、自作するとなると複雑な形状で難しかったんですよね。

その他もHGUCキットでイマイチな部分の胸部のIフィールド発生装置増加装甲、ひざのリフレクターインコムユニット、肩のAパーツ主翼の付け根フレーム。と、中々ツボを押えた感じになっています。

そんなキットを会場で発見?して某超有名ディーラーのEx−Sが完売で買える訳も無く落胆していた私は大喜び!早速製作のプランを練ってみたわけです。

本体のHGUCキットについても少々。2000年はじめ当時にキット化が再開されたセンチネルのシリーズの中の一つでしたが、当時はアレンジされたプロポーションが気に入らずに脚部(股関節と太もも、足首)と頭部加工したところで何か満足してしまったのですが、今回はその他の気になっていた箇所も弄って見ます。

まず気になるのが少々小さめな両肩のジェネレーターとそのカバーで、ツイッターでプラバンを挿んで大型化している方が居て、アレンジしながら真似してみます。内側のジェネレーター本体は、大型化したカバー部に合わせて、大体の当りを取って図面を引き、切り出したプラバンを貼り付けたレジンブロックを削り出し自作します。ここら辺の切断や削る作業は以前から投入していたエコーテック社製の超音波カッターが大活躍!レジンブロック位の硬さなら文字通りにサクサクと言うか、ヌプヌプ?削れてしまいます。これは作業効率の面より、難しく、面倒だった加工が躊躇無く実行できてしまう!コレ本当に便利です。

その他の本体の箇所もスジボリをこれまた新兵器のファンテック社のスジ彫りカーバイトを投入して彫ってみますが、これも均一な幅と深さ、シャープな断面のスジボリが引けると大活躍!ノギスで場所と長さを計測してハイキューパーツのスジボリガイドテープを貼り付けて彫ります。って言うか最近のツール関係の超進化は目を見張るものが有りますね。スクラッチパーツや加工も新兵器の実験場になっている感もあります。

話が前後しますが、その大型化された肩部は、これまたレジンブロックとプラバンで自作したムーバブルフレームで本体側と接続されますが、ここの構造はデジタリアン製の1/48胸像のキットを参考にしていたりして・・・前後にスイングはしますが、肩自体は軸回転はしません。その代わりに腕の付け根はポリキャップを内蔵した2重関節になっているので前後左右に動きます。

と、今回改めて感じ入ったのがHGUCキットの出来の良さでして、特にバックパックのブースターユニット、ビームスマートガンの形状は文字通りの出色の出来ではないか?と。ここはマスターグレードのEx−Sキットを参考にして、ユニット接合部分をレジンブロックの削り出しで再現しています。

そして、今回製作の直接の動機だったレジンパーツは、通常通りのガレージキットの製作法なので割愛します。が、キットの精度は非常に高く、何の苦も無く形になります。今日のガレージキットの水準の高まりを感じます。

その他の改造、加工した箇所は多々ありますが、今回も概要は下に画像ファイルを用意したので参照してみて下さい。

塗装は今回もいつものパターなのですが、このコバルトブルーの迷彩パターンもいい加減回数を重ねているので正直飽き飽きししていたりとも言いますが、Ex−Sの立体はコレで塗らないといけない?と、殆ど脅迫観念に近いかもしれませんね。塗料の調色は前回のマスターグレードキットの塗り直しの時の余りをそのまま使用しています。しかしながら今回、気を抜き過ぎて塗り分けラインの仕上がりがかなり汚くなってしまった・・・これは反省です。

それとマスキングはパーツ毎の分割がそれほどでも無かった頃のキットでしたので、モーターヘッド並にかなり苦労しました。

マーキングはFAZZのキットに付属したデジタリアンのセンチネルデカールと、GFFのSガンダムに付属したインレタより。困難な自作でしか再現できなかったマーキングが可能になったのは、繰り返しになりますが本当に大きい!ですね。

そんなこんなで完成したEx−Sですが、1/144ながら物凄いボリュームと迫力で大満足。小さいとは言えマスターグレードキットと同等のディテールを盛り込んで、ギュッと圧縮されたような立体にはなったかな?と。

最後に個人的な事になりますが、このEx−Sは仕事やプライベートでかなり苦しい時期に作っていた模型だったので、改造や加工に夢中になれる模型には救われる思いがしました。やっぱり好きな物をカタチに作り上げるのは本当に楽しいものですね。何だかんだで作って本当に良かったなあ、と思える模型でした。


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