KNIGHT MASQUER

SIEGFRIED

1/100 ナイトマスカー ジークフリード

ワークショップキャスト レジンキャストキット 

2019.5.14 完成

ぬまでに完成させたい!?と言うより、人生の目標モデリング。ルーンマスカー編もついに!ワークショップキャストのジークフリードに辿り着きました。キットを手に入れて20年(・・・)の月日が経過し、何度も箱を明けてはため息をつき。。を繰り返しましたが、切っ掛けは、最近発売された高性能なメタリックカラー、パールカラーの顔料が手に入り、塗装の構想が固まったからと、ここ最近の視力、気力の衰えで、いつか作りたい楽しみに取っておいても、結局作れなくなってしまいそう・・・と、意を決して製作を決意する事にしました。

キットはもはや伝説的?原型師の新井智之さん。ウェーブ社の1/144のモーターヘッドシリーズを手掛けられた名手、元祖天才モデラーと名高い方。そんな新井さんがワークショップキャストのルーンマスカーのシリーズに参戦!した異色?なキットでして、この流れで1/100のモーターヘッドも作ってくれるに違いないと、当時思っていました。そんな、ジークフリードについても少し触れると、当時ルーンマスカーの連載は知らずに、このジークフリードの活躍シーンは見たことが無く、完全に造形に惚れ込んだキットでして・・・あまり偉そうな事は言えません。

デザインは元々はグリフォンレイバー?らしいですが、出渕メカの様式美(美学とも言う)を極限まで高めた凄まじい物で、それをメーカーでは無く、工房のワークショップキャストからの発表で、新井さんの造形美がリミッター解除された感じなのか?、ジャキっとした大見得を切ったポーズと、超巨大な翼を真上に跳ね上げたトンでもない造形となっていて、当時、最初の見た目のインパクトが凄まじく、正に圧巻!の一言でした。

しかしながら、このキット。その超巨大な翼もそうですが、各部のレリーフのモールド、コレでもかの段差表現で、これをグロスブラックのカラーで仕上げるとか・・・そのレリーフのモールドの塗り分け、マスキングもどうすんのコレ?と、どれだけ難易度高いのかと!キット自体の造形も凄いですが、キットの作り手側にも相当なハイテクニックが要求される物だなと。当時からつい最近まで、コレは完成させるのは無理っぽいと、完全諦めていました。

そして月日は流れ、ここ数年〜新しいマテリアルや各種工具。塗料も進化を遂げ、それらを投入してみたら、ジークフリードも作れるのでは?と、具体的には表面処理は最近のスタンダードと化した、スピンやすり、ゴッドハンドの神ヤス。レリーフのモールドの筋彫りはスジボリカーバイトにて。コレは行けそう!?となったのですが・・・

そして、本当の問題は塗装!となるのですが、実際の作業よりも、何処にどの塗料を塗るのか?構想を暖めることいく年月?、悩んで悩んで、悩みぬいた結果・・・以下の通りとなりました。

 

本体のブラック ・・・一番の問題。グロスブラックのソリッドも捨て難いのですが、やはりホビージャパンに掲載された生嶋さん製作の完成見本の妖しげなメタリックパール塗装の雰囲気が再現したくって、、当時はどんな風に仕上げたらどうなのか、全くの謎でした。ここで扱けると取り返しが付かないのですが、私の回答では、ミッドナイトブルーのビン生。に、雲母堂のCCパール、MCブラックを薄めにコートする。としました。このパールパウダーが手に入ったのが塗装に踏み切れたきっかけの一つ、だった訳です。翼部分は説明書のガイド、生嶋さんの見本では茶系の色でグラデーション。との事ですが、ここは自分の好みで紫系。ミッドナイトブルーにパープルを混ぜた色です。

関節部 ・・・新色タミヤラッカー塗料のメタリックグレー。エナメル塗料ではおなじみのカラーですね。非常に落ち着いた良い色で、お気に入りでしたが、待ちに待ったラッカー系。ビン生でイメージピッタリ、ジャストフィットだと思いますが、いかが?

レリーフのモールド・・・マスキングが超々大変ですが、ここもタミヤラッカーカラーのチタンシルバーのビン生。細かいヒゲの様なモールド部分はマスキングは断念し、タミヤエナメルのチタンシルバーを筆塗り。当然ながら?同じ色のはずなのでこんな使い分けも出来るわけです。塗り分け後、クリアー掛けして、塗膜をコートすれば、墨入れする事も可能です。ここはフィギュアの瞳を塗り込む時のテクニックの応用ですね。

その他、ワンポイントの金色はいつものガンダムマーカーのゴールド。サーベルの柄は艦底色。仕上げはいつものフィニッシャーズのクリアーを数回吹いて吹きっ放しです。表面処理仕上げを散々繰り返したお陰で、そのままでもピカピカです。

ベースの岩山は、サーフェイサー吹きの上からブラックを影の部分にグラデーション塗装し、墨入れで使用したエナメルのジャーマングレーを薄く塗り重ねて、拭き取るとイイカンジに黒っぽい溶岩の様な質感になります。

話が少々前後しますが、組み立ては固定ポーズなので荷重の掛かる翼、胴体の固定くらいでそんなに苦労しませんが、今回も分解保管が出来るように、左腕、頭部、両肩と腰のアーマー等はネオジム磁石で着脱可能になっていて、バラバラになると同時に破損対策としています。

そして・・・ついに完成!苦節20年の月日が経過してしまい、私自身も歳を取りましたが、これを20年前に作れる技術もセンスも無かった訳で、今だから作れる模型だったのかな?とも思う訳です。歳も無駄に取った訳でもなかったのかと。しかし、人生の目標の一つだったジークフリードのキット。完成しちゃったら、なんか虚脱状態になりそうです。。果たしてこれが長年目指していた仕上げに至ったっているのか?既によく分からなくなっている感じとも言います。ともわれ、これで一つの区切りが付いた気はします。次の目標キットは何にしましょうか・・。


         

 

 

 

 

 

 

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