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KNIGHT OF GOLD joker3100

1/100 ナイト・オブ・ゴールド(ジョーカー3100)

ワークショップキャスト レジンキャストキット

原型製作 生嶋毅彦さん

2011.5.11 完成

念すべき生嶋さんのワークショップキャストの第1作目、KOGを今回はひょんなきっかけで作ってみました。

最近は鉄道の写真撮影(いわゆる鉄)に夢中になってしまい模型を作りはするが殆ど完成せず、ワンフェスのディーラー参加も止めてしまいましたが、リンク先の友人きんきょさんのお誘いで2011年冬ワンフェス会場へ。もはや、流行のガレージキットやディーラーの事情は殆ど知らず・・・開幕でワークショップキャストへ行くと、このイベントを最後にKOGが絶版(えー!)しかし会場に展示されていた生嶋さん作の完成見本が、本当にもう「カッコイイッ!!」の一言。会場で見た感動をそのまま家に持ち帰り、押入れの中からキットを引っ張り出して早速取り掛かかった・・・と言う感じです。

な、訳で製作のコンセプトは会場の完成見本に極力近づける(様に頑張る)に決定〜。半透明やらヒール立ち云々の新設定は完全無視でぶっ飛ばします。

で、キットの印象は何しろパーツがゴツイ!エッジもこれでもかっ!と立っているし、生嶋さんの魔闘気全開な感じです。また、どの方向から見ても完璧なまでの立ち姿のシルエット!今後、生嶋さんがKOGを作り直さない限りはこれ以上のキットは無いでしょうな。(ちょっと言いすぎ、つーかその位の思い入れがアル)って言うか、生嶋さんお願いですからアトロポスも作ってください!

 

早速本題。具体的な製作については・・・MHのガレージキットを作る上ではもはや必須とされる表面処理、スジ彫り等のモールドを深く当てる作業が中心となります。今回、ペーパー掛けは某友人の方に送っていただいた、歯科医療用のピンセット(物をつまんだ状態で固定できる)がスーパー大活躍!コレで小さく畳んだ#400のペーパーをつまんで指が入らないモールドや細かい凹み(腹部の蛇腹や胸部、股関節のパーツ等々)を磨き倒します。いままで苦労して磨いていた部分にスイスイ手が届き、作業のストレスが大幅に減!コレは本当に優れ物!おでこのミラージュ騎士団のマークの間が磨けたりするのは本当驚きます。

※某友人の方にはこの場を借りて感謝申し上げます。このピンセットが無かったら多分このキットを作る事も無かったでしょう・・・。

全体に#400のペーパー掛けが終わったら気泡、段差の処理をポリパテで行います。今回のキットは相当初期のロットか、いかにも昔のベルグっぽい細かい気泡が一面あるようなパーツが多く、今日のキットに比べてちょっと苦労します。また、レジンの油分の揮発によるヒケやへこみも多く、ポリパテ、瞬間接着剤を併用して丁寧に処理します。

その後は仮り組み、ポーズ付けを行います。結構今回は苦労して、バスター砲のマウント部分、凝った構造になってる胴体の組み付けが結構難しいです。切った削ったで隙間にエポキシパテを詰め込んだりで何とかかんとかします。

さらにその後は一端バラシ。タミヤのサーフェイサーの缶スプレー(プライマー分も入っていてナイス)をカップに取りエアブラシで吹き付けます。その後、#1000のペーパー掛け、広い面積のパーツは#1500も掛けてみます。メタリック塗装の前は特に重要な作業ですね。

・・・と、ココまで書きましたが、余りに普通過ぎる!当たり前すぎてツマンナイですな。って言うか、キットのインストに書いてある生嶋さんのテキストそのまんまじゃない!

 

と、そんなこんなで終了後は待望のゴールドの塗装に移るワケです。

塗装についても、今回の製作コンセプトである、前述の生嶋さんの完成品のレプリカを極力目指す。を遂行します。詰まる所、生嶋さんゴールドの再現!?。具体的なレシピはモデルグラフィックス92年10月号のシュぺルターの記事に生嶋さんのテキストが掲載されてるので参照のこと・・・

・・・っても相当に古い記事で分らない人も多いと思うので書きますと、Mrカラーの9番のゴールドの上澄みのクリアーを捨てて、沈殿した金のドロドロにクリアーイエローを一瓶に一本入れて混ぜるだけ・・・です。これでオフィシャルなゴールド再現!?と、なります。

※Mrカラーのクリアーイエローは昔と現在とで品質が違うらしく(色が薄くなってる?)あくまで当時の再現とする為、昔大量に買っておいたストックのクリアーイエローを使用しています。

話が前後しますが、メカ露出部分の塗装はゴールドの前に行い、マスキングしてゴールドを吹きます。現在のKOGの設定では全身ゴールドとの事ですが完全無視します。レシピはインディブルー+パープル+適当なグレーです。今回モチーフもコレなのでマスキング箇所は極めて少なめ。赤のラインとモールドはシャインレッドそのままを筆塗りとマスキング→吹き付けを併用して仕上げます。

両肩のナイトマスターの紋章は・・・絵心の乏しいワタシにはとても無理!と、あっさりシャインレッドで済ませてます。(再現云々はどうしたの?と言うツッコミは無しにして・・・)

 

墨入れは入れる箇所によりただの黒、グレーと使い分けると効果的。またまた前後しますが赤のラインや紋章等のマスキング前に行えば塗り分けラインが判り易くなるので良いです。ラキシスお姫様の乗るファティマハッチをグラデーション塗装して、全体にフィニッシャーズのオートクリアーをまあ、それなりに吹き付けて塗装は終了!本当はコンパウンド磨きもやれば良いのにやってないです。なんかこのスケールでビカビカし過ぎるのがイヤなのとエッジがダルくなるのはちょっとねえ・・・。と、先のファティマハッチの部分のみ磨き出してあります。

最後は修羅場の最終組付け固定ですが、についても、コレまたキットのインストとワークショップキャストのwebページにある生嶋さんのテキスト、ほぼそのまんまです。大き目の穴をリーマーで開けて真鍮線二本挿し、エポキシパテ充填固定です。股関節、足首に行いましたが、オモシロイくらいにガチガチに固定出来ます。その他、腕やバスターランチャー等はアルミ線であっさり組み立てます。で、最後に適当な木の板を切り出したベースに固定して、(超々久しぶりに)完成〜!

このKOGを製作してる期間に北関東東北大震災が発生しました。多くの方が被害に遭われ、また非常に沢山の方々が亡くなりました。私の住む場所は全く被害は無かったのですが、普通に模型が作っていられる幸運を感じました。被災地の復興と共に犠牲になった方々(の中にもモーターヘッド好きの人もいらしたでしょう・・・)にこのKOGを捧げます。

製作参考資料 月刊モデルグラフィックス 92年2月号、92年10月号

画像はすべて(C)EDIT です。

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