B-EX. SSI. 02. "BANG"

THE HAREZU NO NINGYOU

1/100 破烈の人形

ワークショップキャスト レジンキャストキット

原型製作 生嶋毅彦さん

2013.9.27 完成

て、いよいよ生嶋さんのモータヘッドシリーズ連作も最終章。と、言うか最強のラスボス!?のバンドールに辿り着きました。思えばこのキットが発売された当時、私はまだ高校生でした・・・それから20余年。自分がこのキットを手に入れて10年以上の月日が経ち、途中羽陽曲折ありましたが、ついに決着をつける時が来ました。と、まあそんなに大げさな物でも無いのですが、悔いの無いようにMHを作るシリーズもこのバンドール(やっぱこの言い方がしっくり来る)で一区切りですね。今回もガシガシ行って見ましょうかー。

ご存知キットはKOGと同時に発表された生嶋さんのワークショップキャスト第2弾。発表当時のインパクトは未だに強烈に残っています。当時はその価格もあって、こんなキットを手に入れて作る事など夢の様な印象でした。その時の刷り込みもあってか、未だ某メーカーやら後続の新作キットが発表されても、自分の中ではベスト中のベストキット!だと信じて疑いません!(好みは人それぞれあるでしょうケド)

てな事で製作について・・・はMHキットの毎度お馴染みな表面処理からスタートする。のですが、今回はこれがいきなり際難関!まったく捗らない!さすが最終面ボス?だけあって、もの凄い難易度です。つまり各部にビラビラと付くアーマーと段差モールドが多過ぎ!オージェのバインダーが可愛く見えます。そんな感じで制作期間の大半はモチベーションを保ちながら表面処理作業が大半となっています。と、言うより途中で何度もくじけて、もう限界だー・・・となった所で諦めて仮組みしてキリをつけた・・・と、言うのが本当の所。

その仮組みポーズ付けは、お馴染みの設定画風の再現を狙ってみますが・・・コレの難易度も激しく高くて、腰のアーマー類が干渉しまくり、腕の角度やら、ベイルの向きの調整やら大苦戦です。このキット、本当はKOGかバンドールかで最初に作るつもりだったのを最後に持って来て正解だった・・・とか思いました。

そんな感じで多分このキット、生嶋さんのキットの中でも難易度は多分最強ではないかと?(たぶんKOGよりムズイかも)

その他の工作については毎度の通りなので省略します。が、今回は少々ディテールアップ工作と言うか、素材の置き換えとして、腕からベイルとスウォードに伸びるホワイトメタルの動力パイプを、ウェーブのJチェーンに交換してみます。自然な曲げとタワミが出て良いのではないかと。後はこれまたお馴染みのリベットをベアリング球やインセクトピン植え込みの加工などしてみます。

そんなこんなで、それら表面処理と仮組みが終了すればいよいよ塗装。カラーリングは各自のイメージの違いがあるので余り参考になら無いかとは思いますが・・・調合レシピは以下の通りです。

■本体のグレー クレオスMrカラーの明灰白色(海軍のゼロ戦)とクールホワイトを1:1くらい。に、紫を極少量混ぜた色。殆ど薄ーいラベンダーの様なグレー。グレーの調合は本当難しいです。今回もキャラクターズのシートに色を置いたチップを隣り合わせにして近づけます。まだちょっと色が濃かった様な・・・いや、もうちょっと黒を足した方が・・・と、コレも突き詰めて考え出すとキリが無いので適当な所で諦めるのが肝心かと。

■脚のストライプ、足首等のホワイト これはMrカラーのグランプリホワイト、をそのまんま東。全く調合しないでイメージピッタリです。

■メカ色 は各部で塗り分けるので数種類を調合します。具体的にはニュートラルグレーをベースに紫を混ぜたものと、同じくニュートラルグレーに紫とインディブルーを混ぜた物。胸の下に塗る色はネービーブルーにエンジェルスのブルーを混ぜた物と・・・ポイントは各色ともかなり明るめな色調になるように調合します。

続いてスミ入れは、νガンダムやバイファムで試みた技法のMH版?とも言える、エナメルを薄めずにベタベタ塗ってシンナーで拭き取る方法です。但し、今回は相手がMHなのでモールド以外の部分は完全に拭き取ります。このバンドールはルーン文字のモールドや段差も多いので効果的。でしたが、ややトーンと言うかコントラストの強い仕上がりになります。

更にその後の仕上げは、本体のグレーとホワイト部はホワイトのパール。メカ部分はブルーパールをオーバーコートします。ツヤの調整はワンフェスの会場で見た生嶋さん作の完成見本(初登場ポーズのジオラマ)がフラット仕上げで強烈にカッコよかった!のですが、完全フラットもちょっと・・・なので、半光沢のクリアーにフラットクリアーを適量混ぜ込んで仕上げてみました。ここら辺も完全に個人で好みの分かれる所ですね。

そして最終の組み付け・・・と、なるのですが、ココは仮組みで散々苦労した成果とリハーサルを入念に繰り返したかいもあってか?何の苦も無くスラスラと組み上がりました。また、今回もオージェの時と同じで、後々の分解収納も考えて各関節は接着せずにバラバラにすることが出来たりします。さすがに完成品の数が増えて、展示スペースがもう殆ど無い・・・うえに年月が経って劣化していくのを黙って見ているのもちょっと・・・。なのでしばらく眺めたら分解して保管するつもりです。

と、言う事でついにバンドール完成!となるわけですが、キットが発売されて(2013現在)21年ですかー。月日が経つのも早いなあ、と感じるのと、FSSやガレージキットを回る環境も随分と変化しましたね。そんな時の流れに逆らうかの様に存在し続けたこのキット。やはり、この歳になって作ってみても手強かった・・・。しっかし完成させると、やっぱカッコ良さでもこのキット、超最強です

冒頭にも書きましたけど、これにて立体を見てみたいMHもひと段落ですかね。あとは同じく生嶋さんのルーンマスカーを一気に作って人生フィニッシュホールドへ持ち込むか?それとも未だ数多い残りのMHをつくっていくか?たのしみはまだまだ尽きませんね。

※製作参考資料 ・キャラクターズ7 ドラゴンクライン ・月刊モデルグラフィックス 92年2月号


 

 

 

 

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