LaFerrari

1/24 ラ フェラーリ タミヤ インジェクションプラスチックキット

2014.11.7 完成 

のエンツォの後を継ぐフェラーリのスペシャルモデルが、ラフェラーリです。実車がデビューして一年と経たずにタミヤ模型がキット化してくれて、早速そのフォルムとメカを手にとって眺めることが出来るようになりました。実車はキットのインストによれば6262ccのV-12エンジンが800馬力(!)F1のKARSを改良した電気モーターが163馬力で合計963馬力(!!!)って・・・。開いた口が塞がらない様な超圧倒的なパワーです。その他数々の先端電子制御を取り入れた、文字通りの「これが最先端のフェラーリなんです!」という気迫のこもったメカ。デザインも前作、奥山さんのエンツォが今までのフェラーリを全てぶち壊した?物だったのに対し、過去のレーシングカー(ぶっちゃけ330P4や156)の部分を引用した、実にフェラーリらしいスタイル。エンツォのドアは取り入れた物の、いかにエンツォの壁を乗り越えるかに、フェラーリ自身が苦しんだ?かも見える気がします。

キットはそんな実車にも負けず劣らず、のタミヤ模型の超自信作(だと思う)さすがプラモのトップコンストラクターだけあって、パーツ、組み立ての精度、完成度共に全く文句無し!(ちょっと褒め過ぎw)実車の価格が1億6千万円(!!!!)する超現実離れした存在が1/24になって目の前に現れます(作るのはちょっと大変ですけど)

さて、このキットの製作についてのポイントは、ズバリこの一点・・・クリアーを含めたボディー塗装の厚みを考慮して、ボディーとドア、カウルのクリアランスをいかに確保するか!コレに尽きます。方法は仮組の時にデジカメで写真を撮っておき、塗装後に干渉しそうな場所を確認して入念なシュミレーションを行います。そしたら平刃の彫刻刃を立てて、カンナの様に削りこみ、ペーパーで仕上げます。前回のヴェネーノ同様、ウレタンクリアーを控えめに吹き付けても相当な厚みになる事が予想されるので、結構遠慮なくガシガシ削り込みました。が、ドアの前端部はちと削り過ぎて隙間が開きすぎちゃいましたけど、ドアの後ろとエンジンカウル。ドアとルーフはかなり良い線に入ったのではないかと。

話が前後しますが、カウルの合いの調整を行うため、エンジン、モノコックフレーム含むシャシ、コックピット等は、塗装まで含めて完全に仕上げてからボディーカウルの作業に入ります。この、ストリップ状態のシャシがメチャメチャ見ごたえがあって、キットの見せ場になってます。しかし、ここまで個別に作業を進めても最終的にボディーのパーツがピッタリ合うのがさすがタミヤ・・・恐るべしです。

後はほぼ説明書の通りで素組みなんですが、今回はタミヤ純正のエッチングパーツセットとカーボンデカールセットを使用してみます。この両セットとも、非常にコストパフォーマンスが高い。特にデカールは¥700也でこの内容は本当お得です。塗装で塗り分けるより簡単かつキレイに仕上がるので、キットを製作される際は是非オススメです(て言うか必須です!)

その他、本当はエンジンルームにKARSのコードとかパイピング等をしたい所ですが、実車の価格からか?ネットで画像検索してもイマイチ良い写真も見つからなかった為、今回はあっさりパス。未だこのキット自体が最高の実車資料ですね。

カウルの接合部の削り込み、合わせ目の表面処理が終われば、いよいよ塗装に入ります。今回はちょっと気分を変えて、クレオスのハーマンレッドをファンデーションピンク地に吹き付けます。隠蔽力と発色の良さはかなりのものです。色合わせは前回GTOを塗装した時の必勝法の実践で、クレオスの0.5mm口径、トリガータイプのエアーブラシで平吹き塗装し、吹きこぼしを通常の0.3mmで吹き重ねる方法です。ルーフの黒はガイアノーツのEXブラック。クリアー塗装は今回もフィニッシャーズのウレタンクリアーです。

その後、研ぎ出し、コンンパウンドでピカピカに仕上げたボディーを、これまた、あらかじめ仕上げておいたシャシに組み付けます。実はタミヤを信用しきって、殆ど全く仮組みしなかったドアの開閉機構も若干の調整で上手く作動し、ちゃんと開の状態で固定も出来たのでよかったよかった。小物をつけたりの最終組付けは至福のひと時・・・。

そして、完成!と、なるのですが、ちょっとコレ本当にカッコよいのですけど・・・今まで作ったラ○ボル○ーニが全部ふっ飛んでしまった気もw・・・冗談はさておき、その時代で常に最先端のスポーツカーの姿を見せてくれるフェラーリ。と、やはり最先端のクルマの模型を作るタミヤ・・・両者共に恐るべし。これから先、一体どういう物を見せてくれるのか、恐ろしい様な楽しみなような・・・きっとまた想像を絶する驚きを見せてくれるに違いありませんね。


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