Ferrari F189 (640)

フェラーリ F189(640)後期型 ポルトガルGP仕様

1/20 タミヤ インジェクションキット

1991.3 完成

新的F1デザイナーとして知られるジョン・バーナードさんがデザインし、1989年のF1グランプリにフェラーリが投入したマシンが640です。当時、超革新的だったセミオートマティックトランスミッションを搭載、加えて超アヴァンギャルドなボディーフォルムもインパクトが強かったですね。それとドライバーの二人も超が付く個性派と言うか、ゲルハルト・ベルガーのフロントウイングが脱落、コンクリートに300キロで激突炎上クラッシュ、炎の中から生還!とか、マンセルの開幕戦ブっちぎり優勝、等々、なんつーか凄すぎ。

キットはお馴染みのタミヤ1/20。高校生当時、F1を見ている仲間はほぼ全員が作ったと言う超々名作キットです。ストレートに組み立てるだけで優勝したG・ベルガーのマシンになります。が、あえてピットロードでバックギア逆走、黒旗無視で激走のあげくセナに激突クラッシュ!な、ナイジェル・マンセル仕様に仕上げてあります。なんつーかこの人、本気で脳のネジが20本ほどぶっ飛んでいるつーか、当時高校1年だった私に残したインパクトは強烈!でしたねえ。(確か夜中に笑い転げていた記憶が・・・)

 

今、文章考えて思い出しただけで、こんだけ激烈に面白過ぎたらF1もブームになるわね・・・とか思ってしまう。そんな世相を反映してか、当時のタミヤ模型も積極的にF1マシンをリリースしてくれてましたね。マクラーレンMP4/5を出さずにフェラーリを出すというのは、未だにベストな車種選択だったのでは、と思っています。

キットの内容云々については今更言うことも無いですが、とにかく作りやすくて実感的。カウルが何もしなくてもピッタリ合ってしまったりとか、マジメに考えるとスゴイ事だと思う。

製作については当時のホビージャパン(90年2月号)に掲載された小林誠さんの作例をマネして作った記憶があります。材質の質感とか、塗装の表現とか大いにマネしましたよ。まあ、仕上げが超汚いとか根本的に下手くそだったので、マネになってない気もしますが・・・高校2年当時の作品つーことですね。

具体的なディテールアップ工作としては・・・(記憶の範囲内ですケド)

コックピットのシートには少ない予算から大奮発してモデラーズのシートベルトを取り付け。シート自体はパテをこすりつけて革張りのシートの質感を狙ってみたり。伸ばしランナーやコード類、ハンダ線を使って各種のパイピング。カーボンモノコックはタバコの銀紙(高校当時何故手に入るかは謎)を貼り付けて。ウインドスクリーンはバルサで型を作りヒートプレスで絞り出した物を、伸ばしランナーで作ったリベットで止めています。

塗装は当時から下地塗装はピンク、赤はタミヤのイタリアンレッドを缶スプレーです。クリアーは当時モデラーズのクリアが手に入らなかったので、グンゼの光沢トップコートを超厚吹き仕上げ。この仕上げが結構経年変化に強いらしく、今現在でも光沢が続いているのは驚き。

そんなこんなで、当時一生懸命作ったキットなので、今見返すといろんな事を思い出しますね。完成して15年経ってますけど、なんつーか物持ちいいよな。つっても捨てる理由もないので、保存棚にこれからも保管されて行くことでしょうね。

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