Lamborghini AVENTADOR

1/24 ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 インジェクション プラスチックキット

フジミ/オレンジ 2014.8.10 完成

アオシマ/ホワイト 2014.10.5 完成

ルシエラゴのキットを作ってから早10年・・・その間スランプもあって暫くクルマのプラモデルを作れなかった時期も長くありましたが、その間に発表されたランボルギーニの新型がアヴェンタドール。正直ムルシエラゴはイマイチな感じでしたけど、発表のニュースを見た時は一気にムルシエラゴが過去の物になるような、あまりのカッコ良さに驚きました。コレはフジミが絶対キット化するに違いない!と信じて疑わなかったのですが・・・やはり!と予想通りのキット化に私も大喜び。その後、カウンタックで勢いに乗るアオシマもキット化すると聞き、ムム・・・。これはどっちを作ってよいのやら?とりあえず先に発売されたフジミから作ってみよう・・・。と、久しぶりにクルマのプラモデル作りを再開してみました。

まずはキットの内容についての印象でも・・・。さすが歴代のランボルギーニをキット化しているフジミだけあってさすが・・・と言いたい所ですケド、このアヴェンタドールは少々開発を急いじゃったのかな?ちょっと問題もあったりするのですが、まあ些細なこと。プロポーションも低く、前傾姿勢な感じでカッコイイ!決して後発のアオシマにも負けていません(と、思います)。あと、インテーク等のダクトのメッシュ用のエッチングパーツが、元からキットに付属しているのも非常にポイント高いです。アオシマのカウンタックの影響か?開閉をあきらめたムルシエラゴの反省からか、ガルウイングドア(本当はシザースドア)の開閉は選択式になっているのも好感度大です。てなわけでこのキット、各所で結構叩かれちゃってますけど、ある意味フジミっぽさ全開で、作ってみると本当良いキットだと思います(フジミ贔屓な私が言っても説得力ないですけど・・・)

てなワケで製作は、その問題とされている箇所から・・・ライトカバーが小さい。は、クリアーパーツの大きさに合う様にライトの周りにプラ板で修正します。次のエンジンフードにモールドが無い。は、単純にスジ彫りを彫っただけであっさり終了。給油口の形状の変更は行いませんでした。直したのはこの2箇所のみで、後は車高もアライメント、トレッドともにキットのまんま。前述のダクトのエッチングパーツの取り付けの加工位で何の問題もナシです。まあ、作るのが遅くなったのは、その辺の問題が雑誌作例やネットの評判を聞いて対策を考えていた為・・・とも言います。

続いて塗装。毎度ランボルギーニはボディー色を何色にするか迷いますが、今回は実車がデビューした時の鮮やかなオレンジのメタリックであっさり決定。おなじみMrカラーの59番のオレンジにボークスのパールパウダーをたっぷり混ぜて吹き付けました・・・が、ディアブロの時のイエローと違い、色自体の隠蔽力が強いのか、粒子が全然目立たない!実物は結構キラキラしてますが、写真には全然写ってないです。

クリアー塗装は今回から、いよいよウレタンクリアーを導入しています。使用したのはフィニッシャーズのウレタンクリアーGP1。使用前にバロッコの店長から注意点をよく教えてもらい、少々おっかなびっくりでしたが何とか成功。本当有難うございました。仕上がりの方は調子に乗ってちょっと厚吹きしすぎちゃいましたけど、スンバラシイ光沢と塗膜の強さで、やっぱウレタンが最強なのかなあ・・・と感じた次第。後はウレタン独特の塗装方法やルールもありますが、説明書をよく読めば十分対応できるのではないでしょうか。その後の研ぎ出し、は最近のワタシはクレオスのラプロスで研ぐのが流行です。

そんなこんなでGTO以来、久々のカーモデルの完成でしたが、今回はウレタンクリアー導入の実験と練習的な要素もありましたが、ほぼ満足な結果に。ドアは組み付けの時点では差し替えて開閉出来るようになるはずが、前述の通りウレタンを厚吹きしすぎた影響で閉まらなくなりなってしまいました・・・。事前の仮組みでは塗膜の厚みを考慮して、ボディー側、ドア共に相当削り込んで調整しましたが、ウレタンの厚みがそれを上回っていたというオチ。どっち道ディアブロの時と同じで、ドアは開状態でとは考えていたので、まあ良いのですけど・・・ちょっと失敗です。この失敗と経験が次のヴェネーノとその後に生かされたワケです。

と言うことで、↓のアオシマに続きます。

そして、約1ヵ月後・・・間にヴェネーノの製作を挟んで、アオシマのアヴェンタドールに着手します。

キットはカウンタックに続いてのアオシマのスーパーカー第2弾。フジミのキットより後発だった影響か、明らかにフジミで作りづらかった部分を直したような構成になっているのが結構興味深いです。反面、ダクトのメッシュはデカールを貼るか、別売りのエッチングパーツのセットを使用するのが前提になっているのは、ちょっと疑問が残る気もしますが・・・。

プロポーションはフジミより各部にエッジの効いたアレンジが施されて、実車以上にカッコ良い。各部の作りもそうですが、ここら辺もフジミ、アオシマ共に両者の特色が現れている気がします。

と言う感じで、両者共に捨て難く、共に非常に良く出来たキットのため、どちらか一つを作ると決めるのが本当に難しい選択でして・・・結局フジミのキットの完成後も気になってアオシマも作ってしまう事に・・・。

 

それでは引き続き製作について・・・。アオシマのキットの数少ない問題点として、ドアを閉めた状態でうまく固定できない。と言う点が挙げられます。ここもネットで先に作られた方を参考にドアの内張りと内装、ダッシュボードの当たる面にネオジム磁石を仕込んでパチンと固定する方法を試してみました。これもウレタンクリアー同様、以前からあったテクニックでしたが、いろいろとアイデア次第で使えそうですね。

また、このキット、右側リアタイヤの中心がずれているらしい。ですが、仮組みした所それほど問題のある感じでは無かったので、私はそのまんまです。

塗装は当初よりジュネーブのモーターショーで発表された時のオレンジと、このフラットのパールホワイトが印象に残っていたのであっさり決定。クリアー研ぎ出しも少々連続で飽きていたのもありますが、車の模型としてコレもありかなと。フィニッシャーズのファンデーションホワイト地に同フィニッシャーズのパールホワイトを厚く塗り重ね、ガイアノーツのフラットクリアーでコートしています。このフラットクリアー、クレオスと違って色味が白くならずに艶だけが落ちて、とっても良いですね。やはり写真ではあんまり写ってないですが、実物はかなり粒子がキラキラしているのにフラットな不思議な仕上げになっています。

その他の製作自体はフジミのキットに比べ少々作りづらい箇所(ドアの開閉ギミック等)はある物の私には十分作り易く、やはりとても良いキットでした。

しかし、両社共に優れたキットなんですが、最大の難点はキットの値段が少々高いのがちょっと残念。私の様に歳の食った人間なら4000〜5000円の値段でも平気ですが、高校生くらいのクルマのキットにちょっと興味がある子が買える値段にしても良いと思いますがどうでしょうか?やっぱり最初に興味が引かれるのはランボルギーニやフェラーリなどのカッコイイクルマのキットな訳ですし、開発費やロイヤリティーの高騰もありますけど、是非御一考をお願いしたいです。

とまあ、なんだかんだでアヴェンタドール2つ連続(ヴェネーノを入れればランボルギーニ3連荘)でしたが、やはり、フジミ、アオシマ共にそれぞれカッコイイ!この調子で両社が切磋琢磨して、良いキットを出し続けてくれることに期待しつつ・・・。


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