月光 11型甲

1/48 中島 月光 11型甲 夜間戦闘機

帝国海軍 横須賀航空隊所属 神奈川県追浜基地 黒鳥四郎少尉 倉本十三上飛曹機 

タミヤ インジェクションキット 2004.4完成

に薦められた本、「重い飛行機雲」を読んで作る事が決定な飛行機。一晩にしてB−29を5機撃墜、1機撃破!と言う鬼の様な人の機体です。キットはタミヤの48。自分の中での双発機は72で、な約束を破ってしいました。とにかくデカイです。

01年の春に月光11型が発売されて喜んで買ってみると、ランナーの中にFD−2電探の八木アンテナのパーツが入っていて、してやられたっ。とか思いましたけど、まさかここまで発売が引っ張られるとは思いませんでした。何故か自分がキットを買うと欲しいバリエーションが後に発売されるジンクスが有るみたいで(例、Ex−S、Z−plus他多数)なんだかです。その度に見事に引っ掛かってるのも相当マヌケですが。

と言う感じで長い事発売を待った割りに、あまりのデカサに作るのを躊躇してたのですが、前述の重い飛行機雲を読んで熱が上がったのと、夜勤と夕方勤務の2週間くらいで完成出来る模型ってことで、作って見た次第。

実はタミヤの飛行機って作るの初めてだったりするんですよ。これまた弟が昔からタミヤの飛行機を作りまくっていて、隣で見ていてなんだか満足してしまったと言う。兄貴は何故か飛行機はハセガワなのでした。

キット内容は、久しぶりに作る飛行機のプラモデルでしたけど、なんつーか結構カルチャーショックな感じかも。ハセガワの飛行機ともモールドとか違った感じで。あと、翼と胴体の合いとかがスゲーです。合わせ目自体もパネルラインに沿って分割してあるから、合わせ目を消す箇所もわずかです。タミヤの模型の凄まじさはF1とか車で思い知らされてましたけど、飛行機で本気出すとこうなる。みたいな感じですか?つー感じで製作はストレスを全く感じずにサクサク進みます。自分のようなストレス解消兼リハビリモデリングにはもってこいなキットかも。

お約束で先ずは内部から作る訳ですが、これが完成したら見えなくなる内側までモールドがびっしり入っていて感動です。見えないと解っていてもスミ入れとかしたくなっちゃいます。コックピットとかも海外製のディテールアップパーツみたいなモールドで、丁寧に塗り分け、スミ入れで自分には十分っす。後でパイロットのフィギュアを乗せるつもりなので、エッチングのシートベルトも付けてません。って本当は近所に売ってる店がないのと、遠くまで買いに行く時間が無いだけとも。

本当は機体中央のパネルは開閉でと思ってたけど、斜め銃の銃身が干渉しちゃって良く閉まらないのでくっつけちゃいました。ここら辺タミヤの精度に自分の工作精度が追い付いてないかも。

塗装は今回ソリッドカラーの暗緑色を使う予定でしたけど、試しに吹いてみるとなんかイメージが違う気がしちゃったので、(なんか陸軍機みたい?)結局昔からのMrカラーのただの15番。夜戦っぽくしたかったので黒を混ぜてます。巨大な機体なのでパネルラインと空気の流れに沿って結構きつめにグラデーションも掛けてます。エンジンカウルとか黒い所はカウリング色、プロペラはプロペラ色。っておい。全部Mrカラーの塗料な訳です。折角作る模型なんで自分の好きな色で塗るのが健康に良いです。

話が前後しちゃいますが、コックピット内部の青竹色って使うの久しぶりで、ガビガビに固まっていましたと。フィニッシャーズのシンナーで溶かして使用なのが今風。機体内部色は、これまたMrカラー。三菱系と中島系を混ぜたヤツで。中島系そのままだと白っぽくて好きじゃないのです。

今回もマーキング、日の丸はキットのデカールを使用。これまた質の良いデカールで全く問題なし。昔みたいに赤がミョーに透ける事も無いです。敵味方識別標の黄色のラインもデカール。貼る位置をミスって内側と外側がずれちゃってますけど・・・なにより自分の作りたかったドンピシャ機体のマーキングが付いてるのが一番ウレシイですね。

 

その他、超簡単なディテールアップとして、着陸脚にブレーキホースをソフトワイヤーで付ける。斜め銃は0.5ミリのドリルで開口、先のラッパになってる所をくりぬくと実にカッコイイです。アンテナ線はまたしても省略!ヘタクソなんだってば。一応後々の破損も考えてと言い訳。

仕上げはフラットクリアーをエアブラシ。吹き方を加減して所々ツヤを残すと面白い効果が出ます。お楽しみの銀パゲは今回スケビの彩雲の記事を参考に、デカールの余白に銀を吹いたものを貼り付ける方法。やり直しが効くし、とってもリアルな感じでコレはいいです。爪楊枝の先にちょんちょん付ける方法も並行して使用してます。

で、完成。相当カッコ良いのでウレシイですが、やはりと言うかデカイっ!。完成品入れとく棚に入らないというマヌケなオチが付いたところで・・・

 

 

製作参考資料 

大日本絵画 オスプレイミリタリーシリーズ 「日本海軍航空隊のエース1937−1945」 ヘンリーサカイダ著

文藝春秋 「重い飛行機雲」 渡辺洋二著

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