F-14A TOMCAT

1:72 グラマン F-14A トムキャット艦上戦闘機 

アメリカ合衆国海軍 第111戦闘航空団 航空母艦カールビンソン艦載機

ハセガワ インジェクションプラスチックキット [bul no, 161621] 2018.1.20完成

ファインモールド インジェクションプラスチックキット [bul no,160654] 2018.3.18完成

倒的に強大な軍事力と恐怖によって世界を支配し、その覇権を掌握する!アメリカ合衆国の力の象徴。その名もズバリ「NAVY」。かつて世界の海を支配した大英帝国海軍は、大日本帝国海軍に敗れた。その大日本帝国海軍を打ち滅ぼしたアメリカ海軍は文字通り、地球上唯一つの「海軍」となった・・・。さらにその空母機動部隊の象徴とも言えたのが、F-14トムキャット艦上戦闘機。今回はそのトムキャットを新旧、我が国の二つのメーカーで作り比べてみました。

と、枕に書くとアメリカと言う国がAKDとかミラージュ騎士団かよ?とも思えてきますが、ぶっちゃけF-14トムキャットと言ったら・・・セガのアフターバーナーですよ!(あえて●ップガンとは言わないw)当時中学2年生の少年に残したインパクト(トラウマ?)は計り知れません。巨大なダブルクレイドル筐体のコックピットに身を沈め、空母を発艦。スロットルを全開にすればマッハ2.2の超音速で大空をブッ飛び!ホーミングミサイルでロックオンした敵機をなぎ倒す!峡谷の敵基地には無慈悲に機銃掃射して皆殺し・・・後方から敵機が迫ればやはりアフターバーナーに点火してぶっちぎる!・・・長くなりましたがwそんな感じで、私くらいの年代でトムキャットが嫌いな人はいないのでは?(どーでも良いですがアフターバーナーを吹かすにはスロットルレバーを低速から一気に手前に引き、点火する訳ですが、何回も激しく操作して左腕の握力が麻痺して、帰り道に自転車のハンドルが握れなくなったwのはいい思い出?)

当時、そんな中学生がぶち当たる壁が・・・トムキャットのプラモデルが難しくって作れないっ!!ではないでしょうか?アフターバーナーが現役当時は今回製作したハセガワのトムキャットの発売前でしたが、当時、模型屋さんの店頭で見て「ダメだこりゃ」と諦めるのに十分なインパクト。しばらくして買って組もうと思っても、バラバラな胴体と機首。塗装と組み立ての合わさった工程。薄くトロけたモールド・・・とやっぱり無理でした。カッコイイのに作れないジレンマにさいなまれ、いつかは作りたいプラモリストの常に上位ランキングされていたのが長谷川のトムキャット。だったわけです。

そんなこんなで30年近い年月が経過・・・トムキャットのプラモ事情に激変!が訪れたのがファインモールド社キットの登場!ご存知モデルグラフィックス誌のマガジンキットとしてD型が発表されましたが、満を持してのA型の発売!待って居たんだよ!コレを!!なのですが、我が家にはハセガワのトムキャットの在庫が(デカール違いで)何個も残っていて・・・寂しそうにこっちを見ている気が(違うと思うけど)。。先にファインモールドを作ったら、絶対にハセガワのキットを完成させることは無いだろうと・・・せっかくなのでハセガワから完成させることにしてみました。

前述の通り、昔買ったキットはスジボリを彫り直している最中で放棄されていて、まずはそれから決着を付けます。当時はニードルやハセガワトライツールのエングレバーでヒイヒイ言いながら彫ってましたが、ファンテックのスジボリカーバイトとHiQパーツのスジボリガイドテープにて。ファントムの項でも書きましたが、正に隔世の感!トロトロだったスジボリがシャキっとなって・・・もう。しかし、主翼表面のモールドはモーターヘッド並のギザギザ模様やパネルラインで大苦戦。。結局は根性で彫り貫くしか無いのでした。

続いて組み立てに関しても、以前から評判の悪いことこの上ないキットでしたが、、やはりウワサ通り。。あっちを合わせればこっちが合わず・・・胴体の段差を優先させるとキャノピーが合わずと言った感じで大苦戦!結局キャノピーはピッタリ勘合させるのは諦めちゃいました。

塗装は説明書通りのハイビジにて、潮風と風雨、日光に晒された艦上機らしく激しく汚してみました。そして、超楽しみだったのがVF111サンダウナーズのデカール貼り。アフターバーナーだったらジョリーロジャースでは?と突っ込まれそうですが、某マクロスとかイロイロ起草されるのがちょっと・・・なのです。デカールはカルトグラフ製が付属した限定キットの物で、経年劣化が心配でしたが、なんとか無事に貼れました。しかし、こしが強く、曲面に全然っ馴染まない為、急遽、電気ケトルを購入し、お湯を漬けた綿棒やティッシュで馴染ませます。マークソフターと併用すればシルバリングも解消し、ピッタリ馴染んできれいに貼れますわ。

仕上げはやはり、そんな海軍機らしくザラザラのつや消し仕上げにて。コックピットにはハセガワのパイロットフィギュアを搭乗させ、フェニックスミサイルを満載し、今まさに発艦直前な雰囲気。と言うことで、結局は妥協しまくりで何とか完成したハセガワトムキャットでしたが、本番はこれから・・・なファインモールドのキットへ以下続く。

ハセガワキット完成の興奮も覚めやらぬまま、ファインモールドキットですが・・・正直書くことが全く無い!全く隙間や段差が起きずにピッタリ組みあがる胴体と機首。メリハリある深いスジボリモールド等々、先に述べたハセガワキットの問題点を全て解消している?と、言っても言い過ぎではないです。と、賛辞は枚挙に厭わないです。是非皆さんも作りましょう。そしてカッコイイトムキャットを手にしましょう。

で、終わるのはちょっとなので、組み立てはちょっと一工夫で主翼下のミサイルパイロンはフェニックスミサイルとスパローを付け替えられるようにネオジム磁石を仕込んでみたり、パイロットフィギュアはモデルカステン製を奮発したりで、それなりに遊んでみました。塗装、マーキングは全く同じですが、汚しはハセガワ〜に比べてちょっと控えめ。デカールはキット付属の印刷がとってもキレイだったので、今回もVF111サンダウナーズです。

最後にそのサンダウナーズについて一言。かつて、よくサンダウナーズの日照は落日、沈む太陽を記したもので、日本を(言い方が非常に悪いですが)バカにして侮辱したものだ!と、言われた物でした。が、しかしです。そんな馬鹿にしたり、侮辱した敵国のシンボルを自分たちの部隊のマークにつけて空を飛ぶことなんて、出来るのでしょうか?かつての先輩達が命を賭して戦った、最強の海軍が「大日本帝国海軍」だった訳で、その太陽の国と戦い、勝利した誇りと自信、尊敬を表しているのでは、と思うのです。侮辱されたり馬鹿にされてる、と感じるのは、かつての誇りを忘れて、自虐的になっている私たち日本人だけでは無いでしょうか。最強の海軍の最強戦闘機に描かれた真っ赤な旭日を見ると、日本人は凄いんだ!と誇りに思えてくる。と、私は思います(その旭日旗を戦犯旗などと罵り貶し、侮辱する某K国の海軍の何たる惨めな事か・・・悔しかったらアジアの平和と独立を賭けて、正々堂々とアメリカと世界を相手に戦争始めてみろや!そんな力と知恵と度胸も無いクセにw)

そんなこんな完成した2機のトムキャット。念願だったハセガワキットの完成と最新キットのファインモールド。長きに渡って決定版の座を守ったハセガワですが、ファインモールドが出ても双方共に良さがあり、その価値は失われていないとも。現実には超難しいハセガワを改めて作るのも修行以外の何者でも無いですが・・・比較対象とするべきでもないですよね。一番良いのは家にある大量のハセガワキットの在庫キットのデカールを、ファインモールドキットに貼って完成させる!ではないでしょうか?


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